アーバンオート福岡 記録簿

日々の整備記録です どなたかのお役に立てますように

P2177 マツダ 燃料リーン異常

先月車検時にノックセンサーを交換させて頂きました春日市のM様よりご連絡がありまして またエンジン警告灯が点灯したとの事・・・。

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改めてお車(ベリーサ)をお預かりさせて頂く事になりました。
(M様度々申し訳ございません。)

何はともあれまずは診断機に・・。
すると・・。

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警告灯は常にではなく時々点灯するとの事・・。
故障診断に付きものなんですがこの「時々」が曲者なんです・・。

いつも点いているほうがかなりの確率で故障個所が早く見つかります。

で今回の「時々」・・。
すったもんだしながら故障個所を当たっていきます。

整備振興会のファイネスにてエラーコードを確認すると原因の箇所は以下の通り・・

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・・・。マジですか・・・。

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後はもう必死です。
疑わしい箇所をとにかく一つずつ当たっていくしかありません。
必死過ぎて画像が無くてスミマセン・・。

エア吸い・・プラグ・・インジェクタ・・排気漏れ・・。
あたりましたが駄目・・。

スキャンツールをライブデータにして走行チェック中・・
!!出ました!!これか!!!

画像を取り忘れていて残念なんですがO2センサーの数値が時々1Vを越して1.36Vくらいに上がっておりました・・。
そりゃ燃料を薄く薄くするように制御がかかるはずです。

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この奥にO2センサーがあります。
エアクリーナーボックスを外して上から下からとなんとか外しました。

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原因がつかめてきましたので1.36Vを出すO2センサー(ラムダセンサー)をとりあえず当店にあります中古在庫品と交換します。
交換の際はケーブルを切って半田でつなげるのですがこのケーブルというやつが半田がのりにくく非常に苦労します。

交換後あたらめて診断機でチェックします。

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0V~1V以内に綺麗に収まるようになりました!
ですが念の為とにかく走ります。
再度警告灯が点灯したら本当に申し訳ありませんので・・。
十分に走行して電圧が問題ないことを確認致しました。

最後に診断機にて改めてテスト
真ん中の項目です。

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自動的にエンジン回転数が上がりセルフチェックするモードです。
AUTELのマキシスがこのモードに対応しているため大変便利です。

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結果は・・・。

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これで完全に治ったことを確認して納車致しました。
今回は当店在庫分の中古センサーですし度々の修理ですので工賃もサービスとさせていただきました。

取り外しましたセンサーがこちらです。

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今考えてみるとノックセンサーがエラーコードを出していた時からO2センサーもおかしくてノックセンサー関連のエラーコードを出していたかも知れません・・。
M様にはご迷惑をお掛け致しましたが今回の件は非常に勉強になりました。

春日市のM様 大変お待たせ致しました、これからもどうぞよろしくお願いします。

どなたかのお役に立てれば幸いです。