アーバンオート福岡 記録簿

日々の整備記録です どなたかのお役に立てますように

ワゴンR ドアミラーの電動格納修理

よくある故障の1つに電動格納の故障がありまして

ひとたび故障するとずっとモーターの音がし続けて中々不快なものです

メーカーや車種によっては破損個所の単体供給が無くドアミラーアッシーでの交換となりかなり高額な修理となります

写真のワゴンRで見積もりを致しましたところ部品代のみで36,300円(税抜)でした

そこで何とか修理方法がないかと調べてみると・・

ありました!!

破損個所のギアのみが販売されていました。

しかも元々は樹脂製のギアの金属製が!!

今回は左右の電動格納が故障の為に左右両方の交換です。

ネット情報ですがギアには二種類あるそうで30歯と48歯

見分か方はこのミラー下のボルトの種類だそうでこれもネット情報ですので確実ではありませんがプラスネジかトルクスネジかだそうです

今回はトルクスネジが使われていました

では分解していきます

ギアが真っ二つになっていました

30歯の金属ギアに交換します

シャフトをはめて

元どおりに

続いて反対側を分解

カバーの固定はこんな爪です

こちらは見る限りギアの破損は無さそうに見えます??

外してみても

ギアに破損が無い???

いやいや手で回してみると分かりましたがシャフトとギアが空回りして芯の部分が破損しておりました

 

ですので交換します

固定のばねは手では厳しいので軽くプレスにて

固定箇所が確認できるよう こんな工具を使用しました

最後は動作確認して完了です

今回の交換部品です

交換はかなり安価で修理が出来ました

サイドミラー故障でお困りに方のご参考になれば幸いです。






















 

BMW 2シリーズ インジェクター交換

 BMW 2シリーズのオーナーさんからのご相談です

218dでディーゼル車で加速不良とエンジンのブレ、エンジン警告点灯との事

第2と第3シリンダーの補正値が許容範囲外とのことでした。

この場合の多くはシリンダーの詰まりによるものです

 

シリンダー交換のお見積りで、残念な事に社外品が無く純正品のみでした

今日この時点で純正品は1本 111.000円(税抜) 決して安くはありません・・

基本的には全気筒4本交換が望ましいのですが今回は許容範囲外の2本のみの交換となりました

新旧比較ですが目視で分かるほどインジェクターの噴射ノズルは大きくありません

交換後は診断機にてインジェクター個別の補正値を入力します

インジェクター交換は新品であれさらに補正値の入力が必要なほど

精度を求められる部品です

何故か不調の2本交換後は他の2本も数値がよくなりゼロよりになりました。

結果 無事に修理は完了となりました。

今後は定期的にインジェクタークリーナー等でメンテされると良いかと思います。

2シリーズのオーナーさんのお役に立てましたら幸いです。

N-BOX CVTフルード取替

N-BOXCVTフルードの交換と同時にストレーナー、加えてフィルターの交換です

写真ばかりとなりますがどんどん行きます

オイルパン内の磁石は鉄粉を吸着しておりました

この車両の走行距離は約60000kmです

ストレーナーを外したところです

こちらはバルブブロック

その奥にフィルターが付いています

今回の交換部品です

ホンダに限らずCVTフルードはお早めの交換が必要かと思います

当店では3万kmごとを推奨しております

 

CVT搭載オーナーさんのお役に立てましたら幸いです

LA100S ムーブ スペアキー作成

ダイハツのスマートキーは基本 新品、または初期化していないと登録が出来ません

今回はこのLA100S ムーブのスペアキー登録です

スペアキーの新品価格が約6000円と安価な為 新品で手配いたしました

届いた新品のスマートキーがこちら

専用の機器で登録します

この機器があれば簡単ですが診断機などでは出来無い作業です

ダイハツでスマートキー登録でお困りの方のお役に立てれましたら幸いです





 

 

ANH20W エンジンムールからのガラガラ異音の原因

エンジンルームから異音がするとの事でお預かりのヴェルファイアです

2AZのエンジンですがガラガラ異音というとオルタネーターのワンウェイクラッチかウォーターポンプかと思いましたがよくよく確認するとちょっと違う様子

何よりオイルは正常に入っているのにオイルチェックランプが点灯

・・・ですのでまずはオイルパンを外して確認しました

 

きっちり詰まっていました

オイルパン内にも破片がいくつも

取り除いてもまだ詰まった状態です

バランサーシャフトのハウジングからは見た目にも明らかな破片が飛び出ていました

問題のその箇所を外す前に第一シリンダーを圧縮上死点に合わせます

取り外したバランサーシャフトのハウジングケースがこちらです

破損したギア箇所はまさかの材質でした

圧縮された繊維のようなギアです

そりゃ破損します・・・

新しいシャフトは改善されていました

当然と言えば当然ですがギア部分が金属になっていました

これで安心ですね

オイルパンも綺麗に清掃して組付けます

異音も全て解消しました。

危うくオルタネーターの異音を疑ってしまった事案でした。

20系のアルファードヴェルファイアオーナーさんのお役に立てれば幸いです

フィアット アバルト バーナー交換 LED化

純正HIDのバーナー切れの為この際LED化のアバルトです。

フィアットのバーナー交換はヘッドライト本体を取り外す必要があります。

そのためにフロントバンパーを半分外して。

ライトASSYを外せばあとは簡単です。

バーナーはD1S で今回も信玄にて交換です。

交換後はめちゃくちゃ明るくなりました。

光軸調整して完了です。

レンズカットもばっちりです。

フィアットオーナーさんのご参考になれば幸いです。

ボルボ V40 スロットルボディ交換

前回からの続きです。

スロットルボディ周りを清掃して組み上げてました結果・・。

 

駄目でした。

 

他のエラーは消えましたが

P210100 スロットルアクチュエーター「A]制御モーター故障等

だけが残ります。

 

過去事例で同様のエラーがあったそうですが

その際もはやり清掃では直らずスロットルボディAssy交換となったそうです。

今回もその必要がありそうです。

 

スロットルボディAssy自体は約7万円ほどします。

出来る事ならリサイクル部品等で安く修理をしたいところですが

ネット情報によると

セキュリティの為に中古のスロットルボディは使えないとか

スロットルボディを新品で交換してもディーラーさんでのプログラミングが必要だとか色々とヒットします。

 

そこでディーラーさんに上記の件を問い合わせてみました。

 

するとそんな事は聞いたことが無い、特にプログラミングも存在しないとの回答も頂きました。

車体番号から調べて頂きましたので全てに当てはまるかは分かりませんが今回の車両に関してはリサイクル部品でもいけるようです。

 

オーナさんに事のいきさつをご説明してリサイクル部品にて入手しました。

奇跡的に走行距離1万km台の極上品が手配でしました。

左のものがそれです。

まるで新品かのような状態でした。

ここで気付いたのですが届いたスロットルボディはバルブがほぼ閉じていました。

取り外した故障品のスロットルボディは・・。

開いています・・。

 

ここで診断機によるスロットルボディの開度状況を読み取ると・・。

悲しいほどぼやけていますが、正常値が25%に対して実測値が102%ほどでした!

そりゃエラーは消えませんね。

そこで届いたスロットルボディと交換して計測しました。

すると・・。

 

ほぼ正常値と実測値が一致しました。

もちろんそれによってエラーも消去出来ました。

しっかり試乗して問題がないことを確認して修理完了です。

ネット情報を鵜呑みにするといけないなと思った修理事例となりました。

 

全国のボルボオーナーさんのお役に立てましたら幸いです。

どちらかと言えば今回の内容は同業者さんのお役に立てるかと思いますが

いずれにしてもどなたかのお役に立てましたら幸いです。