イイお車ですね!A7クアトロ 凄くかっこいいです!!
今回は同業者様からのご依頼です。
アウディA7 のギア故障の修理。
時々 走行中にメーター内にエラー表示がありギアがおかしい症状とのこと・・。
現在の記憶されているエラーコードを確認すると・・。
どうも電気的な故障のようですが・・。
診断の為にお車をお預かりしてテスト走行から始めていきます。
30分ほど走ってもエラー再現できず・・・。
(テスト走行中感じましたが湿式7速DSG・・とてもイイです。)
(とにかく良いお車です!)
実際にギアが落ちてゆく症状は確認できませんでしたが拾うことができたエラーコードから・・・。
診断結果は定番のメカトロ異常のようでしたのでお見積りとリスクをご説明の上修理に取り掛かります。
DSGメカトロ修理 リペアキットにて。
まずは何よりDSGオイルを抜き取ります。
抜けてくるオイルはさほど汚れてはいない様子でした・・。
が後程 新品オイルとの比較をアップします。
この時点で約4リッターほど抜けてきました。
次にメカトロに接続されていますカプラー類を取り外します。
そこからやっと慎重にメカトロニクス本体を降ろしていきます。
降りました。
あとはリペアキットの到着を待ちながら各所を良く観察します。
リペアキットが届きました。
しかしこの時点で当店閉店時間ですので本当は組みたい気持ちを堪えて明日。
キットのバージョンは末尾Fになっております。
組み替えていきます。
やはりちょうどオイルに浸かっている配線箇所が壊れるようですね。
その配線箇所がリペアキットです。
メカトロオイルは通常でも100° 過酷な状況ですと160°ほどにまで達するようです。
しかも改良された番号も現在では末尾F・・
過去数回にわたっての改良のようですがオイルに浸す構造とそのオイルを無交換とする事に問題があるような気がします。
対策済みのハーネスはカラフルなものになっておりますので分かりやすいです。
(過去の交換履歴があったかどうかです。)
組み終えましたら 出来る限りバルブボディ内のオイルも排出する為逆さにしておきます。
オイルパン内のフィルターも交換します。
オイルパンガスケットも交換します。
このセットが優れものでオートマオイルの注入には重宝します。
D1ケミカルさんからのおススメでした!
オイルの新旧比較です。
無交換と言って交換作業をお断りするディーラーさんもいらっしゃるようですがオイルは確実に劣化します・・。
リッター4700円のオイルを6~7本使いますので安くはありませんが基盤がこのオイルに浸かっておりますので3万kmごとぐらいの交換がお勧めです。
もちろんこの際はSOD-1を適量添加いたします。
このようにオイルを注入します。
スキャンツールと実測値に若干の誤差がありますので中間で計測します。
まだ温度が低いですね。
適温かな?と思ったのですが・・・
念のため「D1ケミカル オートママイスターのO野さん」に電話。
「湿式7速DSGの油面調整の温度?40℃ですよ。」
さすがマイスター!!即答でした。
油面調整についてはD1ケミカルのO野さんにアドバイスを頂きました。
調整時の温度に不安がありましたので・・・。
(お聞きしてよかった調整温度が私が覚えていた温度と5℃誤差がありましたので・・。)
正しい温度で油面調整致しました。
もう一つのアドバイスの一つにリターンフィルターの交換も推奨頂きましたので早速注文。
その部品は組み上げた後でもDSG本体外側に付いていますので交換が可能です。
O野さん ご支援いつもありがとうございます。
続いて基本調整します。
マキシスはちょいちょい タメ口です(笑)
読めば読むほどブレーキを踏めばいいのか踏んだらダメなのかが解らなくなります・・。
何とか終了(嬉)。
こんな感じでたくさんの項目をクリヤーしていきます。
アダプテーションは基本不要との意見がありますが確認をせずにお車をお返しすることに大変抵抗がありますので明日店休日ですがじっくり向き合って週明けには納車予定です。
今回は長文でしたが大変為になる作業をさせて頂きました。
同業者のSさん この度は貴重な機会を頂き誠にありがとうございました。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
どなたかのお役に立てれば幸いです。