朝一番だけエンジンがかかりにくいとの事でご入庫のキャンターです。
お預かりさせて頂き朝一番にエンジンをかけてみると・・。
キュンキュンキュン・・・と約30秒ほどでやっとエンジンがかかりました。
始動後は物凄い白煙・・・。
これでは確かにご不便だったでしょうね。
よくよくオーナーさんに話を伺いますと他店で修理してもらったとの事。
最初は「グローでしょうね。」と
グロープラグを交換してもらったが直らなかった様子。
現車を確認すると確かにグロープラグは新しいものがついておりグローリレーも交換された模様。
結果として「うちではもう分からないから他所でお願いします」との対応だったそうで。
そんなオーナーさんが当店お客さんからのご紹介を経ての今回の経緯となります。
オーナーさん、大変でしたね・・・。
確かに朝一番エンジンがかからないと聞くとグローかな?
と思いますがグローではないとしたらどこかな?と色々と確認していきます。
念の為交換されているグローリレーとグロープラグを確認しましたが問題なし。
では燃圧はとプライミングポンプをプッシュしてみると何度もプッシュ出来てしまう状態でした。
*取り外し途中の写真です、ボルト欠品ではありません(汗)
そこでプライミングポンプ本体をチェック
チェック方法は噴射ポンプへの出口側ホースを抜き指で押さえた状態でポンピング。
これで何度か押して固くならればOKですが何度押しても固くなりませんでした。
これで原因が分かりましたのでお見積もりをご了承頂き発注。
ところがまさかのメーカー手配の為、2~3日程かかるとの事。
仕方ないのでそれまでにポンプを取り外して確認すると・・。
弁が開いていました・・。
この弁が開いているせいで燃料圧力が逃げていたんですね。
新品はこちらのようにしっかり閉まっています。
キャンターに限らずディーゼル全般に言える事かと思います。
ディーゼルオーナさんのお役に立てましたら幸いです。