アーバンオート福岡 記録簿

日々の整備記録です どなたかのお役に立てますように

ハイゼット オーバーヒートの原因

オーバーヒートでレッカー入庫頂きましたハイゼットです。

 

まずは水が漏れている箇所がないか確認します。

ラジエーターに圧力をかけて目視確認。

さらに一定の圧力をかけた状態で数時間保持。

幸い漏れが原因ではないようです。

(写真では数値0ですが実際には1.3bar程かけています。)

次にラジエーターキャップを点検します。

 

目視では問題ありませんでしたが圧力をかけると圧力が保持できずにだんだんと数値が落ちていきました。

2つあるうちのフード内のキャップが不良でした。

原因はラジエーターキャップのようです。

 

フロントフード内とエンジンルーム内の2点を交換します。

いずれも各1000円程度ですので両方とも交換します。

ただしその前にエンジンへのダメージを調べる必要がありますので

ガスケット抜けなどがないかも調べます。

クーラントから排気ガスが出てなければOKかと思います。

ハイゼットの場合はサージタンク内空気を排気ガステスターで調べます。

ガスケット抜けの場合ボコボコと沸騰して エアの中に排気ガスが含まれます。

今回は大丈夫のようでした。

 

ラジエーターキャップ2点を交換してエア抜き

要領はボンネット裏に貼ってあります。

これ横着をするとエアが完全に抜けず常に100℃近辺を行ったり来たりします。

ラジエーターファンが回っても中々温度が落ちません。

水温計がついていませんのでその辺は診断機をつないて確認します。

ちゃんとエアが抜けると大体90~93℃くらいで安定します。

DIYでチャレンジされる方は特に注意して下さい。

試運転して(エアコンはもちろんOFF)ラジエーターファンが回り出して5分以上回り続ける場合、エア抜き不足だと思います。

エア抜きがうまく出来ていれば数十秒ほどでモーターは止まります。

念には念を入れて 試運転は当店 目の前の山を越えます。

工場前には直線コースもあります。

田舎で良かったと思える環境です(笑)。

 

ハイゼットオーナさんのお役に立てましたら幸いです。