アーバンオート福岡 記録簿

日々の整備記録です どなたかのお役に立てますように

ミニキャブの初期学習とバランスシャフト

今日はうかつに陥ったトラブルについて書きます、先入観と思い込みが邪魔をした反省文になります。
 
U61Tのミニキャブタイミングベルト交換の依頼でお預かりしました。
 
この型のミニキャブはバランスシャフトがある為にベルトを組む際にずらさぬようマニュアルを確認しながら交換していきました。
 
タイミングベルト交換自体は比較的簡単な車種だと思います。
 
気をつけなければいけない点はバランスシャフトとカム、クランクシールに加えてオイルポンプシールがあることで面倒なところはウォーターポンプのガスケットを綺麗に剥がすところです。
 
まず初めにクーラントをラジエター下のドレンから抜きます。
次に補記ベルト類を外し、タイミングベルトカバーを外し、念のためコマずれを防ぐためカム、クランク、オイルポンプにマーキングをします。
 
テンショナーを緩めてタイミングベルトを外します。
次にウォーターポンプを外します、外すのは簡単です。面倒なのはボディ側に残ったガスケットです、非常にこびり付いていて面倒なカスです。
 
実はここからなんですが当店にはリフトが1台しかなく、この時タイミングベルト交換を含む車検整備で入庫していた
プレオがリフトを占領していましたのでミニキャブはウマでの作業でした。
 
寝板での作業で下からだけでは非常にガスケットカスを剥離しづらかった為、運転席側上から剥離できるようオルタネーターを外しました、その際にバッテリーのマイナス端子を外しました。(ショート防止)
これで大分やりやすくなりました。
 
で10分ほどかけてやっと綺麗に剥がしました。外しましたら新しいウォーターポンプに新品のガスケットを付けて取り付けます、この時作業工程になんら問題ないと自分では思っていました
 
ここから 3点のシールを交換します。交換したらタイミングベルトを付け念のためバランスシャフトのズレ確認用のエンジン下の12mmのボルトを外し直径8mmのドライバーを差込時計回りに5コマ反時計回りに2コマの遊びをクランクを回して確認します。
 
後はタイミングベルトに適正な張りを与えるために時計回りにクランクを訳45°ほど回しカムのアイマークを合わせこれまでの逆の手順で組み付けてクーランとを入れエア抜き、バッテリーを外したので初期学習して完了です。
 
・・・と思っていました。・・・・・・。
 
試乗するとアイドリング、走行中はまったく問題ないのですが信号待ちなどで止まった際に5秒ほどブルブルと不快な振動が発生しております。
 
バランスシャフトのコマズレ?タイミングベルトの張り不足?・・・
 
振動=バランスシャフト のせい?ともう一度すべてばらして確認しますがズレはありませんでした。
 
じゃあ どこでしょうか?学習不足?もう一度初期学習をさせますが変化なし。
 
・・・過去のトラブルシューティングを探しても該当なし。
 
うーーーん 困りました。・・・・・・
 
である事例を思い出しました、スロットルボディです。
予想は的中しました!スロットルボディを外すし確認しますとかなり汚れが蓄積しており綺麗に清掃して組み付け再度学習。
 
再度試乗、あの不快な震度は消えていました
 
原因はスロットルボディの汚れの為に正しい学習ができなかったのです。
 
結果から知れば簡単なことかも知れませんが少ない脳みそフル回転で疲れました・・・。
(フル回転での速度は3輪車でキコキコ程度です・・・。)
 
最高までにスロットルボディを外すには横のヒューズBOXから外し、ウォッシャータンクを外した方が簡単です。
私はウォッシャータンクから外していきかなりイライラしました
 
以上 どなたかのお役に立てれば幸いです。