いつもごひいきにしてして頂いております早良区のI様よりの修理依頼です。
朝一番は一発でエンジンがかかるエルフですが、その後はなかなかかかりにくいとの事・・・。
NHR69系のエルフ 走行距離は約260.000km。
数ヶ月前グロープラグは交換済み。
エンジンオイルの油圧保持が問題かと思い、
BRAINS 15W-40 100%化学合成油に交換+オイル添加剤SOD1を添加。
しかし症状変わらず・・・。
燃料系かと疑いかなり交換されていない様子のフューエルフィルターを交換するも改善されず。
燃料ラインへのエア噛みを疑い手動ポンプの圧力保持テストするも問題なし。
念のため始動時電圧も測定しましたが8.6Vと問題なし。(12V÷2=以上OK)
オルタネーターのリップル電圧も0.3Vと問題なし。(1V以下OK)
オルタネーターから伸びる負圧ホースがオルタネーターステーに接触の為亀裂がありこちらも交換するもあまり改善されず・・・。
なかなか手こずりました。
正直行き詰るところで おやっ!とすることがありました。
何度もセルモーターを駆使したせいかセルを回そうとした時。
「カチッ」「カチッ」
回りません。
充電後の満充電後の始動でです。
セルモーター??
冷間時は問題なく 暖気後に接触不良?
しかも毎回??
論より証拠ですのでまずはセルモーターをホットガンにて暖めます。
もちろん朝一番の状況ですのでエンジンは冷えた状態です。
十分にセルモーターを暖めてエンジンをかけます。
すると・・・。
キュンキュンキュンキュンキュンキュン ・・ブルン。
とオーナー様より伺っておりました症状がでました。
しかも本当でしたら始動に問題の無いはずの朝一番に!
以上の過程よりセルモーターが原因と特定できましたのでオーナー様にお見積もりをご連絡。
OKを頂きましたのでリビルトセルモーターを発注。
届きましたセルモーターを交換します。
交換後の画像ですが上から。
下から。
確認の為取り外しましたセルモータを少しバラします。
プランジャーの接点に問題があるかとは思っていましたが・・・。
やはりソコでしたが・・・このような状態を始めて見ました。
下の画像でお分かりになりますでしょうか?
変磨耗をして斜めになってるんです・・・。
結果的に直りました・・・。
が、なぜ朝一番のとき エンジンが冷えてる時だけ一発で掛かるのかは分かりませんでした。
どなたか同様の事例で原因が分かる方いらっしゃいましたら教えて下さい。
すっきりしない案件ですがどなたかのお役に立てれば幸いです。